取材協力:福山市立箕島小学校
今回訪ねたのは、全校児童数が120名の福山市立箕島小学校。
今年で創立142年を迎えた歴史のある学校です。
冬休みが終わって、元気よく登校する児童たちの背にはランドセル。
そして手には、ペットボトルがいっぱい…さらにトレーや牛乳の紙パックも。
下駄箱の横には色んな種類の回収ボックスが並べられています。
ペットボトルやトレーなど、児童たちが家庭から持ってきた容器を箱の中に入れていきます。
学校で集められたトレーやペットボトルも地元の企業で回収され、エフピコの工場で再びトレーとして生まれ変わります。
箕島小学校では毎年4年生がエフピコの工場見学やリサイクル学習を体験。
その4年生はリサイクル委員として回収のお手伝いなど、様々な活動をしています。
従来のトレー、ペットボトルに加え、去年の4月から回収を始めたのがお菓子の箱やトイレットペーパーの芯などの紙です。冬休みを挟んだこともあり、回収ボックスはいっぱい。
そして、トイレの前にも回収ボックスを設置。
こうして集めた紙の資源は地元のリサイクル業者に持ち込み、お金に換金します。今後は学校の施設費などに充てる予定だそうです。
箕島小学校は去年、3R推進協議会会長賞を受賞。
地域と連携し、環境保全やリサイクル活動を熱心に展開する姿勢が評価されました。
その象徴とも言えるのが、掃除の時間には欠かせない「雑巾」です。
箕島小学校の隣にある福山市箕島公民館には、要らなくなったタオルを持ち寄る回収箱があります。これらが、雑巾になります。
集められたタオルは年に数回、地域の女性の指導のもと、手芸クラブの児童が雑巾を作ります。
物を大切にするリサイクルの精神は、世代を超えて着実に受け継がれているようです。
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